推奨モジュールの更新情報(2023年1月)
FIWARE Orionに関する更新情報
2023年1月12日に、FIWARE Orionのバージョン3.8.0がリリースされました。このバージョンには20件の更新が含まれ、その内訳は機能追加が5件、不具合対応が7件、アップグレードが1件、機能強化が3件、機能削除が3件、非推奨が1件でした。
更新情報のソース:https://github.com/telefonicaid/fiware-orion/releases/tag/3.8.0
機能追加
- サブスクリプション通知にJSONベースのペイロードを実装するためのhttpCustomおよびmqttCustomサブスクリプション中のJSONフィールドを追加 (#2560)
- サブスクリプション通知にNGSIペイロード(パッチ)を実装するためのhttpCustomおよびmqttCustomサブスクリプション中のNGSIフィールドを追加 (#4085)
- カスタム通知における ${service}, ${servicePath}, ${authToken} マクロ (#4159)
- CORSで許可されたヘッダにおける “Authorization” (#4249)
- GET /statistics レスポンス中の requestLegacy カウンタ
不具合対応
- entityUpdateケースでalterationTypesが使用されると正しく動作しない不具合を修正 (#1494, reopened)
- GET /v2/types および GET /v2/types/{type} の間違った属性タイプの結果を修正 (#4216)
- DELETE /statisticsの際にmeasureing_interval_in_secsを正しくリセットするよう修正 (#4233)
- 統計APIでバージョン要求を正しく記録するよう修正(分離されたversionRequestsカウンタではなく、”/version”.GETに記録) (#4233)
- GET /v2/registrations/{regId} は、既存の登録がない場合、404 Not Foundではなく200 OKを誤って返していた不具合を修正 (#4235)
- GET /statistics カウンターへのリクエストで、シンボリック名の代わりに URL を使用するよう修正
- noCacheの場合のサブスクリプションクエリロジックで、$where演算子を$exprに置き換えるよう修正 (#4148)
アップグレード
- Dockerfile の Debian のバージョンを2 から 11.6 にアップグレード
機能強化
- microhttpd の依存関係を9.70 から 0.9.73 に更新
- libmosquitto の依存関係を0.12 から 2.0.15 に更新
- libmongoc の依存関係を17.4 から 1.23.1 に更新
非推奨
- GET /v2 操作 を非推奨化
機能削除
- 管理用REST APIにおけるドキュメントと異なる冗長な経路の削除
- NGSI9 URL パスの削除 (Orion 1.2.0 以降は非推奨)
- RPMパッケージ関連
Kong Gatewayに関する更新情報
2023年1月4日に、Kubernetes上でKongを利用するためのKong Ingress Controllerのバージョン2.8.1がリリースされました。このバージョンには3件の更新が含まれ、その内訳は不具合対応3件でした。
更新情報のソース:https://github.com/Kong/kubernetes-ingress-controller/blob/main/CHANGELOG.md#281
不具合対応
- CombinedRoutes をオンにすると、Ingress のホストにある * は kong ルート名では許されないため、トランスレータがそれぞれを _ に置き換えるよう修正 (#3312)
- バックエンドサービスがポート名のみを指定している場合に、CombinedRoutesでIngressの設定作成時にコントローラーが失敗する問題を修正 (#3313)
- 不正な型エラーを修正するために、secrets の key-auth 資格情報の ttl フィールドを kong 資格情報に入力する前に int 型に解析するよう修正 (#3319)