推奨モジュールの更新情報(2023年6月)

FIWARE Orionに関する更新情報

2023年06月13日に、FIWARE Orionのバージョン3.10.1がリリースされました。このバージョンには1件の更新が含まれ、その内訳は不具合対応が1件でした。

更新情報のソース:https://github.com/telefonicaid/fiware-orion/releases/tag/3.10.1

不具合対応

  • logDeprecateが正しく機能しない(geo:jsonが誤って非推奨とみなされる)問題を修正しました。

2023年06月12日に、FIWARE Orionのバージョン3.10.0がリリースされました。このバージョンには8件の更新が含まれ、その内訳は機能追加が1件、不具合対応が5件、機能削除が1件、非推奨が1件でした。

本バージョンでは、NGSIv1向けの機能が一部削除されています。FIWARE Orionをバージョン1系(最終リリース:2018年8月)から利用している場合はシステム更新による影響確認の実施を推奨いたします。

更新情報のソース:https://github.com/telefonicaid/fiware-orion/releases/tag/3.10.0

機能追加

  • REST管理APIの非推奨ログ設定を変更するオプションを追加しました。

不具合対応

  • レスポンスおよび通知時に、小数点以下の桁が丸められたレスポンスを生成してしまう場合がある問題を修正しました。 (#4346)
  • 別のコンテキストプロバイダにリクエストクエリを転送した場合、ページネーションが機能しない場合があった問題を修正しました。(#4149、#847、#1647)。
  • georel=nearが指定されているときにcountオプションが機能しない(500エラーが返された)問題を修正しました。
  • サブスクリプションキャッシュが有効な場合、キャッシュの更新直後にサブスクリプションの更新を行うとmaxFailsLimitが機能しない場合がある問題を修正しました。
  • attrsが空の場合、conditions.notifyOnMetadataChangeをfalseに設定できない問題を修正しました。

非推奨

  • geo:point、geo:line、geo:box、およびgeo:polygonは非推奨の属性タイプとして扱います。代わりにgeo:jsonを利用してください。

機能削除

  • 一部を除くすべてのNGSIv1用のエンドポイントを削除しました。以下の項目は引き続き利用可能です。
  • PUT /v1/contextEntities/{id}
  • DELETE /v1/contextEntities/{id}
  • GET /v1/contextEntities/{id}/attributes/{name}
  • POST /v1/updateContext
  • POST /NGSI10/updateContext
  • POST /v1/queryContext
  • POST /NGSI10/queryContext

2023年06月02日に、FIWARE Orionのバージョン3.9.0がリリースされました。このバージョンには18件の更新が含まれ、その内訳は機能追加が6件、不具合対応が11件、機能強化が1件でした。

更新情報のソース:https://github.com/telefonicaid/fiware-orion/releases/tag/3.9.0

機能追加

  • サブスクリプション通知設定項目attrsFormatに、新しいオプションsimplifiedNormalizedとsimplifiedKeyvaluesを追加しました。
  • サブスクリプション通知設定項目にcondition.notifyOnMetadataChangeフィールドを追加し、メタデータのみの変更が通知をトリガーしない設定を可能にしました。
  • エンティティの作成および置換操作において、更新演算子($setおよび$addToSet)をサポートしました。
  • MQTTブローカー機能の接続タイムアウト用の環境変数ORION_MQTT_TIMEOUTおよびサーバオプション(-mqttTimeout)を追加しました
  • NGSIv1 API リクエストを無効にできる環境変数ORION_DISABLE_NGSIV1およびサーバオプション(-disableNgsiv1)を追加しました。
  • 非推奨機能の利用時にWARN レベルでログに記録できる環境変数ORION_LOG_DEPRECATEおよびサーバオプション(-logDeprecat)を追加しました。

不具合対応

  • attrsが空の場合、かつalterationTypeでentityDeleteを指定した場合に動作しない問題を修正しました。 (#4326)
  • Attribute値にドットを含む文字列を指定した場合、$setまたは$unsetの更新演算子が正しく動作しない問題を修正しました。 (#4315)
  • 接続先が応答せずMQTTのパブリッシュに失敗した場合、キューワーカーがデッドロックしてしまう問題を修正しました。
  • NGSIパッチを用いたカスタム通知においてNgsiv2-AttrsFormatヘッダーに”custom”ではなく”normalized”を設定するように修正しました。
  • tracelevel 255が有効な場合、GET /log/traceリクエストでメモリアクセスの可能性がある問題を修正しました。
  • Orionサーバーのポート番号に負の値を設定した場合、エラーを返して起動を拒否するように修正しました。 (#3875)
  • キャッシュ情報が更新された直後にサブスクリプションを更新した場合、maxFailsLimit設定が機能しない場合がある問題を修正しました。
  • サブスクリプションキャッシュが有効な状況で、サブスクリプション通知を再開した時、データベースで記録していたfailsCounterへの加算が再開しない問題を修正しました。
  • MQTTのパブリッシュに失敗した場合は切断し、次のMQTT通知で再接続が強制する仕様に修正しました。
  • ログライン最大数とINFOレベルログの最大ペイロードサイズがlog admin REST APIで変更可能になりました。(#3707)
  • キャッシュ同期ロジックで、サービスデータベース名が長すぎるかどうかをチェックする仕組みを追加しました (#2848)

機能強化

  • microhttpdの依存関係を9.73から0.9.76にアップグレードしました。

 

 

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