推奨モジュールの更新情報(2024年1月)
FIWARE Orionに関する更新情報
2024年01月29日に、FIWARE Orionのバージョン3.11.0がリリースされました。このバージョンには28件の更新が含まれ、その内訳は機能追加が7件、不具合対応が16件、アップグレードが1件、機能強化が1件、機能削除が1件、参照が2件でした。
更新情報のソース:https://github.com/telefonicaid/fiware-orion/releases/tag/3.11.0
機能追加
- MQTTリテイン用のmqtt.retainとnotification.mqttCustom.retainフラグを追加しました。 (#4388)
- CLIパラメータ -dbUri および環境変数ORION_MONGO_URIを追加しました。 (#3794)
- ビルトインアトリビュート項目にservicePathフィールドを追加しました。 (#2877)
- INFOログに通知のペイロードを追加しました。 (#4449)
- レジストレーション機能にlegacyForwardingモードの使用に関する非推奨トレースログを追加しました。
- サブスクリプション機能にattrsFormat レガシーの使用に関する非推奨トレースログを追加しました。
- GET /v2/statistics の非推奨機能カウンタブロックを追加しました。
不具合対応
- サブスクリプションのトリガーロジックにおいて、JSONアトリビュートとメタデータの値変更を正しく検出するように修正しました。 (#4211、#4434、#643)。
- GET /v2/typesおよびGET /v2/types/{type}操作において、dateExpiresを表示しないように修正しました。 (#4451)
- onlyChangedAttrsがtrueの場合も、alterationType、dateCreated、およびdateModifiedが通知に含まれるように修正しました。
- リクエストにエンティティタイプが含まれていない場合、更新転送が機能しない問題を修正しました。 (#4460)
- カスタム通知のngsiペイロードパッチ適用機能で、DateTime型とgeo:json型をサポートするよう修正しました。 (#4435)
- カスタム通知のngsiペイロードパッチ適用機能のマクロ置換ロジックで、idとtypeは常に文字列へキャストされるよう修正しました。 (#4462)
- Attributeの削除操作で、エンティティ上に存在しないAttributeが一部含まれていても、存在するAttributeの削除操作を妨げないように修正しました。
- POST /v2/entities/E/attrs?options=appendがエンティティを作成してしまう問題を修正しました。
- 更新/削除操作の一部エラーレスポンスで、より詳細なエラーメッセージを提示するように修正しました。
- 部分的なAttribut更新または削除を実施した場合のレスポンスメッセージにて”Unprocessed “ではなく “PartialUpdate “を使用するように修正しました。 (#3499)
- Attributeの更新操作において、既存のエンティティにAttributeが欠落している場合のエラーレスポンスをError 422 “Unprocessed “からError 404 “NotFound “に修正しました。
- エラーレスポンスの”Internal Server Error”を”InternalServerError”に修正しました。
- MongoDBのクエリロジックのログを改善しました。
- logDeprecateが正しく機能しない(geo:jsonが誤って非推奨とみなされる)問題を修正しました。 (*) バージョン10.1での更新項目です。
- エンティティ名(またはその他のリテラル)に “v1 “というトークンが含まれる場合、ログの非推奨ロジックで誤検出が発生する問題を修正しました。 (#4454)
- エラートレースを改善しました。 (#4387)
機能強化
- libmongoc の依存関係を23.1 から 1.24.3 にアップグレードします。
参照
- MongoDB の参照バージョンを4 から 6.0 に変更しました。
- 参照ディストリビューションを Debian 11 から Debian 12 に変更しました。
アップグレード
- DockerfileでDebianのバージョンを6から12.4にアップグレードしました。
機能削除
- エンティティのジオロケーションを指定するためのNGSIv1 ロケーションメタデータ機能を削除しました。本機能は2016年5月リリースのOrion 1.1.0で非推奨化されました。