推奨モジュールの更新情報(2025年11月)
FIWARE Orionに関する更新情報
2025年10月08日に、FIWARE Orionのバージョン4.3.0がリリースされました。このバージョンには13件の更新が含まれ、その内訳は機能追加が2件、不具合対応が10件、また堅牢性強化が1件でした。
更新情報のソース:https://github.com/telefonicaid/fiware-orion/releases/tag/4.3.0
機能追加
・Kafkaベースの通知をサポートしました。(#4666)
・新しいCLIパラメータkafkaTimeout と kafkaMaxAge を追加しました。またそれぞれに対応した環境変数 ORION_KAFKA_TIMEOUT と ORION_KAFKA_MAX_AGE も追加しました。 (#4666)
不具合修正
・JEXL 式の evalPriority が、特定のケースで正しく評価されない問題を修正しました。 (#4689)
・カスタム通知において、計算式に基づいて id や type を決定している場合に、それらが正しく設定されない問題を修正しました。
・NGSIv2 では許可されていない「複数のcontextRegistration要素を持つ登録が実行された際」に、適切なエラー(Runtime Error)がログ出力されるように修正しました。
・POST /v2/op/notify のレスポンスを正しい形式に修正しました(以前はNGSIv1 形式のペイロードを返していました)。 (#4681)
・一部のエラー(405, 406, 415、および特定の 400 エラー)の応答メッセージが、NGSIv2 のエラー形式に準じていなかった問題を修正しました。
・管理者用ログ操作のエラー応答メッセージが、NGSIv2 のエラー形式に準じていなかった問題を修正しました。
・POST /v2/op/notify 実行時に発生したメモリリークの問題を修正しました。 (#4261)
・パース時にエラーがある場合の処理においてメモリリークの可能性があった問題を修正しました。
・csubs および registrations において、isPattern を文字列ではなくブール値として使用するように修正しました。文字列による指定は、NGSIv1モデルからのレガシー仕様ですが、こちらも引き続きサポートします。 (#4681)
・basic expressionsモードでオブジェクトや配列を追加した場合エラーレベルを、Runtime ErrorからWarningに修正しました。
堅牢性強化
・NGSIv1向けの不要なコードを大幅に整理・削除しました。 (#4681)