データ取引市場の国際標準 IEEE3800-2024が発行されました
この度、一般社団法人データ社会推進協議会(DSA)が総務省の支援のもと推進してきた国際標準仕様である、IEEE3800-2024 IEEE Standard for a Data-Trading System:Overview,Terminology,and Reference Model(https://standards.ieee.org/ieee/3800/10298/) が正式出版となりました。
本仕様書では、統一されたアーキテクチャのもと、ドメインに依存しない原則に基づく市場を通じてデータを取引するデータ取引システム(DTS)を構築し、運用するための標準が定義されています。ステークホルダー、関連する外部エンティティ、およびオブジェクトの定義と仕様、リファレンスモデル、取引条件、DTSを運用するための機能要件および非機能要件の定義、およびDTSを介したデータ取引の概要が提供されます。これらは、複数のステークホルダー間でデータ取引を可能にするデータ取引システムの運用に不可欠なものです。
DSAでは、本規格の策定を行うIEEE DTS WGの設置から、この標準仕様の策定にあたりオフィサーを始め寄与者としても多くの貢献を進めてきました。本仕様書は、アーキテクチャと用語定義などの基本のみを規定しており、引き続きDTS WGでは、P3800.1としてオブジェクトフレームワークとプロトコルの詳細仕様の策定に取り組んでいます。
DTS WGは、日本、インド、ドイツ、中国などからの参加者により標準仕様の策定作業が進められていますが、今後はアジア、米国からの参加も期待されています。
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