Organization for Data-driven Applicationとの協業覚書締結のお知らせ

2024年10月15日
一般社団法人データ社会推進協議会

 一般社団法人データ社会推進協議会(東京都港区、代表理事:奥井規晶、以下「DSA」という。)は、アジア地域におけるオープンデータの開発に取り組む国際機関であるAsia Open Data Partnership（以下、「AODP」という。）を推進するOpen Data聯盟（英文名:Organization for Data-driven Application、台北市, President:Tim CHEN、以下「ODA」という。）と協業覚書を締結しました。

 両団体は、今後以下に示す協業を推進します。

1.ODAとDSAの目的を支援する台湾と日本におけるコミュニティの創設
2.日本におけるODA活動の支援
3.台湾におけるDSA活動の支援
4.両活動への会員および会員組織の相互紹介による知識の共有と展開
5.データスペースとユースケース連携のための支援
6.代表団の訪問や国際イベントなど、両者が協力することに合意したその他の活動の支援
7.IEEE、ISO、IEC など、世界標準のさらなる発展における互いの将来的な支援

 ODAが加盟するAODPは、アジア地域におけるOpen Data活動を10年にわたり牽引し、アジア地域における指導的な立場に位置付けられています。DSAが目指すデータ社会では、オープンデータの活用が重要となることから、本締結により、オープンデータ、産業データの垣根を超えたデータ活用による、データ社会の実現を推進する所存です。

台湾のデータサービス産業は世界市場に拡大しており、国境を越えた広範なデータ処理実績を誇る中、日本も国際パートナーとの緊密な連携を通じて信頼性の高いデータフローの促進において大きな進歩を遂げてきました。台湾のODAとDSAの締結された本MOUは、相互の学びと国境を越えたデータ フローの可能性を探る重要な一歩です。私たちは、アジア地域におけるデータ主導型社会の実現に向け協力を強化して参ります。

Organization of Data-Driven Applications (ODA) は、AODPの創設メンバーの1つです。ODAは、データ分野における台湾の最も重要な民間組織です。ODAは台湾における産官学の代表者によって2015年に設立され、台湾のオープンデータおよびデータサービス産業の発展に注力しています。ODAは台湾政府と民間企業をつなぐ重要な架け橋として機能しており、事務局は台北コンピュータ協会(以下、「TCA」という。)に置かれています。

AODP (Asia Open Data Partnership) は、台湾（Open Data Alliance ）、日本（内閣官房情報通信技術総合戦略室）、韓国（National Information Society Agency）、タイ（Change Fusion）によって 2015 年に設立された、アジアを代表する多国籍データ組織です。現在、AODP には14カ国と、データ政策を研究する公的機関、公共問題に取り組む市民グループ、業界団体や民間企業など、さまざまな分野から28 のパートナーが参加しており、 AODPの常設事務局はTCAに設置されています。AODPではアジア諸国間のデータ連携における課題を共有し、毎年AODPサミットを開催するとともに国際会議への積極的な参加を進めており、アジアと欧州、米国のデータ分野における専門家ネットワークを構築しています。

一般社団法人データ社会推進協議会（DSA）は、産官学が連携し、日本だけでなく世界とも協力しながら、分野を超えた公平で自由なデータの流通と活用ができる社会（データ社会）を通じて、豊かな社会の実現に寄与することを目的として、連邦型の分野横断的なデータ連携を目指す「DATA-EX」を推進しています。また、国際的な取組みとしてDFFT（Data Free Flow with Trust：信頼性のある自由なデータ流通）の実現に向けた国際協調の体制であるInternational Open Forum on Data Society (IOFDS)[3]に参加しております。「DATA-EX」について詳細は当団体ホームページをご覧ください。

■本件に関するお問い合わせ先
一般社団法人データ社会推進協議会 事務局
ホームページ：　https://data-society-alliance.org
お問い合わせ：　https://data-society-alliance.org/contact/