データ連携の機能全体像に関する検討

一般社団法人データ社会推進協議会(DSA)のホワイトペーパー「データ連携の機能全体像に関する検討」は、異なる組織や分野間で「データを提供する側」と「データを利用する側」がシステムやアプリケーションをまたいだデータの取扱いなどを考える際、検討範囲の全体像を示す文書です。

本書の目的は、異なる分野や組織が生成・保有するデータを、システムやアプリケーションをまたいで連携・利用するときのプロセスとシステムの機能や要素を整理し、必要なIT基準の位置付けが明確になる機能全体像を提示することです。機能全体像は、生成・統合されたデータを利用することで価値を創出するプロセス(価値創出プロセス)と、必要なデータを発見・入手し、その対価を支払うプロセス(データ取引プロセス)を整理軸に「見える化」を試みています。

本文で整理する、データの価値創出とデータ取引プロセスの全体像の説明

価値創出プロセスとデータ取引プロセスの関係(本文より)

公開日 2022年11月1日
作成者 一般社団法人データ社会推進協議会
4011005007414
著作権者 一般社団法人データ社会推進協議会
4011005007414

ホワイトペーパー

  • データ連携の機能全体像に関する検討(PDF17ページ 1,384KB)
    • 背景
      政府が推進する「Society 5.0」の取組みには、様々な「もの」がネットワークを介してつながり、それらが高度にシステム化されるとともに、複数の異なるシステムを連携・協調する必要があります。
      しかし、「データを提供する側」と「データを利用する側」が異なる分野や組織の場合、改めてシステムやアプリケーションをまたいだデータの取り扱いを定めなくてはなりません。そこで、データの連携・利用を円滑にするためにデータの取り扱いに関する手順や処理のIT基準が必要です。
      DSAは、こうしたIT基準の検討にあたり、データ連携の全体像を関係者が共通理解できることで、社会の共通理解に基づいた円滑な議論を促すため、機能の全体像の整理と可視化を行うこととしました。
    • 概要
      第3章の「データ連携とは」では、本文書におけるデータ連携の定義、およびデータ提供者とデータ受領者との間でのデータの授受の類型を示します。第4章の「価値創出プロセスとデータ取引プロセス」では、機能全体像を整理する軸である価値創出プロセスとその関係者、データ提供者とデータ受領者が合意や契約に基づきデータを取引するプロセスを示します。第5章の「データ連携の機能整理」では、第3章と第4章で示した価値創出プロセスとデータ取引プロセスにおけるデータ処理等の機能とその要素を整理しています。

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