センシングデータのデータ品質評価基準策定に向けた提案

本書は、センシングデータのデータ品質モデルと評価方法をまとめたホワイトペーパーです。

海外では、UNSD、W3C、IEEEなどの国際団体がデータ品質に関する検討を行い、我が国でも関連省庁・団体がガイドラインや手引書、用語集、指針を公表しています。

本書はそれらの先行文献を参考に、セシングデータの品質を評価するための品質測定量を定義するとともに、その品質測定量を利用した品質評価方法を提案しています。

本書で品質の基準と評価方法を定義したデバイス依存の品質測定量(詳細は本文参照)

 

区分 デバイス依存の品質測定量 説明
設計情報 デバイスの情報 デバイスに入力された物理量(光、音など)の計測原理、処理方式等の把握レベル
故障のしにくさ デバイスの稼働レベル
耐久性 寿命部品の低下レベル
セキュリティの対策 セキュリティ対策の実施レベル
通信の安定性 通信が途絶、遅延なく動作するレベル
設置・調整 設置方法の適切さ 条件にあった適切な設置の実施レベル
運用・保守 システムの安定稼働 安定稼働の計画レベル
システムの環境監視 設置状況の把握レベル
アップデートの適切さ 適切なソフトウェアバージョンの運用レベル

 

公開日 2022年1月18日
作成者 一般社団法人データ流通推進協議会 4011005007414
著作権者 一般社団法人データ社会推進協議会 4011005007414

ホワイトペーパー

  • センシングデータのデータ品質評価基準策定に向けた提案(PDF 2,906KB)
    • 背景
      Society 5.0を支えるサイバーフィジカルシステム(Cyber Physical System:CPS)では、ネットワークに接続したセンサーデバイス(測定端末)を介して、膨大なセンシングデータを収集し、収集したデータをAI(人工知能)で解析・制御することで、産業活動や日常生活をさらに自動化・最適化することが期待されています。
      このとき、想定外な低品質のデータが利活用されると、誤認・誤操作などにより、予期せぬ事故やトラブルにつながるおそれがあります。
      システムの安全を合理的な労力で保つには、データ提供者と利用者間でセンシングデータの品質評価についての共通理解を得られる技術標準が必要です。
    • 目的
      本書を公開してセンシングデータの品質評価に関心のある関係者から意見を得ることにより、実用性の高いデータ品質評価基準策定を目指すことを目的としています。

ご利用にあたって

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